2001 KLEIN Attitude Comp

- Sold -

実測車重 10.4kg
当時価格 \235,000

Overview

屋号策定に合わせてフルリジッド化されたKLEIN Attitude、2001年新車からの維持車両。この頃まで潰しの入らない真円パイプで組まれており後期モデルに比べるとやや細め、80mmフォークで前低めが特徴。初期のサスペンションはマニトウSX-R、そして下段画像の白いFOX80mmは中間期のカスタムアップ。変更前FOX仕様での車重が11.2kg、変更後は10.4kgで800gの軽量化。FOXでは肩下450mmであったがカーボンフォークは425mmを選択。乗車サグ10mmを差し引くと動的な姿勢変化としては15mmダウン。シートチューブが短めで首位置も低いオールドクライン的なルックスに近づけました。ステッカーも旧ロゴで組み合わせ。慣れ親しんだ古参ですが古くて新しいダブルロゴでの転生となりました。
    

Impression

前下がりとなったが試乗の結果では適切なハンドリングを維持しており悪癖は感じない。少し「直立」したような腰高イメージと下半分の動きの軽さが強調されたようであるが、理由としてはジオメトリの変化でステアレスポンスが敏感になった結果と考えられる。個性と言える微細なものであり全体の軽快さは好印象、ウェルカムな進化。

当然のことながらダイレクト感のあるそのフィーリングは構成部品の情報を見事に吸い上げてくる。緩衝機能を省いた繋がりとすることで金属の持つテンションをそのままに利用するよう高度な感覚を求められる。そして、ごまかしや曖昧さが関与しないこの状態ではフレームそのものの評価が明確。設計上フレームに頼るしか手が無かった時代と比較するとやはり完成度には少し手薄の印象はある。どこがどうと理論立て出来るほどではなく直感レベルにすぎないが90’sの甘美なそれらを超える要素はあいにく見当たらず、しかしクラインの本質は残る。良くも悪しくも2000年代の車両である。
肺活量を武器にしてクルクルとペダルを回すよりもトルクフルにグイグイ漕ぎ上げるような場面が合っている。アップライトなポジションとも相まって自然とそのような脚の動きに導かれるので通勤や市街地のちょっとした上り坂は得意。
時代ごとに乗る場所や使い方の想定が変わりマシンデザイン、創り手も移りゆく。90年代から2000年以降のMTBへと変容していった情景に想いを馳せる興味深いひとコマ。振り返って当ガレージのテーマを再認識となり有意義な考察が得られたことに感謝。
   

Specifications

Frame KLEIN Attitude Comp / 2001 / - Sold -
Headset (Genuine parts)
Bar EASTON Monkey Lite XC
Stem TITEC 90mm  ☆☆☆Custom Paint !!☆☆☆
BB (Genuine parts)
Crank BONTRAGER
Rings BLACKSPIRE 34t
Rear Derailleur SHIMANO XT 750
Front Derailleur
Shift levers SRAM ATTACK 9s
Brake Set HAYES
Brake levers HAYES Stroker Trail
Front Hub ROLF DOLOMITE DISC
Rear Hub ROLF DOLOMITE DISC
Rims ROLF DOLOMITE DISC
Tires BONTRAGER REVOLT 26×2.0 
Seat Post EASTON CT2
Saddle SDG BEL-AIR
Pedals wellgo M111

 


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