1996 MIYATA×HB Racing
実測車重 | 10.8kg |
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当時価格 | \100,000(完成車) 日本と世界の自転車[最新]カタログ'96より |
Overview
絶妙な「はずし」で仕上げたジャパンオールド
ミヤタがまだ自社で作っていた頃のMade in japanフレーム。1990 DHチャンピオンGreg Herbold (HB Racing)がミヤタと共同開発したH-ballレーシングシリーズです。たいへん手の込んだ造りでラグ部品とパイプで接合されたフレーム、独特のクラウン形状やワイヤー取り回しとその造形が特徴的。各部に刻まれたUSAロゴによりその開発テーマ、設計思想が強くアピールされている。
特徴的なフロントフォークはファットマックスFF-6(当時価格\25,000)、さらにRINGLEハブシャフトKTQ-2(当時価格19,000)、RINGLEシートクイックKTS-2(当時価格\7,600)が純正装備される。これらは全てMIYATAカタログに正規のアクセサリーとしてラインナップされていた貴重なオプションパーツ。(カタログは94年版を参考)(後者2点は取り外して保管)
全体パッケージとしては年式合わせとヤレ感合わせを意識しましたが、配色に自由度を試みた結果「はずし」の効いた絶妙ルックスに仕上がりました。フレームの意図からはレーシング又はそのレプリカとしての「前のめり」が本筋でしょうが、ここもはずしてアップライトな普段使い、足バイク用に構成。しかしフルOHでの回転系、操作系の軽さ(BBはXTR!)と元々の車重の軽さが相乗しハイレベルな操縦感、想定外の上級車両にまで上り詰めています。完成車重10.8kg。
カンチ用のレバーにVブレーキの組合せ。効きすぎて危険と否定コメントも多いようですが、人が操作するものは人のコントロール下にあるもの、実際にそんなことになるはずもなく部品の問題ではありません。この組み合わせでのデメリットは「パッドをギリギリまで寄せるので調整シビア」と「ホイールの取り外しは手間多い」程度、当ガレージにとっては問題なし。リヤがフレーム負けしていますがオールドなブレーキブースターをe-bayで調達し解決済み。軽い入力でよく効くブレーキはそこに意識を集中することで操縦の楽しみが大きな付加価値となります。ハンドル位置はオールドスクール&ハッピーポジション、無条件にワクワク楽しい気分になるリラックスした姿勢です。上体が起きて視野も広がり安全確保、都心部での「ちょっとそこまで」やハイペースで交通の波に乗ることまでも想定したワイドレンジ仕様。前傾の緩さに反して速度は上がる「軽さの恩恵」を持つ。
この後、当ガレージを離れ無期限貸出となります。これから時が刻まれオールド感も刻み込まれた頃にまた再開する予定のタイムカプセル仕込み。遠く永いお楽しみ「=未来のビジョン」をインストールした☆RiGiD GARAGE☆ならではの夢想仕掛け。
Specifications
Frame | MIYATA Expert-Leader |
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Headset | TANGE |
Bar | NITTO B802 |
Stem | Syncros |
BB | SHIMANO XTR |
Crank | SHIMANO XT 737 |
Rings | SHIMANO |
Rear Derailleur | SHIMANO XT 739 8s |
Front Derailleur | SHIMANO LX |
Shift levers | SHIMANO 3×8s |
Brake Set | SHIMANO XT 739 |
Brake levers | DIA COMPE PC-8 |
Front Hub | ALEX RIMS |
Rear Hub | ALEX RIMS |
Rims | ALEX RIMS |
Tires | MICHELIN Country Dry2 |
Seat Post | SHIMANO XT |
Saddle | GP VL-1166 |
Pedals | wellgo |